スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「闇と光」 第二章-1

さて、第二章です。まだ前回の町にいます。
あと、大体ナティアを中心にお話を進めているつもりです(笑)
「うーん、また呼び出されましたね。なんでしょうね?」

町を出ようとした時、兵士さんに城に来るように頼まれました。
前日、無事偽者の首を渡して事件は解決したと思ってのですが…

「案外、ばれたのかもな」

けろりとハウトさんはそう言っていますが、顔は真剣です。

「だとするとまずいね。王様を騙したとして、最悪死刑かも…」

「い、いくらなんでもそこまではないと思いますけど…」

「この町のルールはわからないからな。前の所みたいに貴族に挨拶しなかっただけで死刑、とかはないと思うけど…楽観はできない。それに、ばれたなら本格的に魔物の狩りが行われるだろう。ラルの結界も熟練の魔術師なら見破るかもしれないしな」

「…それは、させない」

「安心しろアズリア、俺もだ」

「わ、私もです…あの魔物さん達を守りましょう!!」

「…着いたぞ」

全く発言のない師匠が口を開きました。

「貴様等…魔物の心配より自分達の心配をしろ」

「安心しろ、皆は俺が守る…命に代えても」

師匠の言葉にハウトさんがきっぱりと答えました。

「…やはり馬鹿だな貴様」

「おいおい、どういうことだそりゃ」

「見てみろ」

師匠が指差す方向には…アズリアさんが…怒ってる?

「ど、どうしたアズリア?」

「…だめ」

「え?」

「ハウト…死ぬ、駄目」

「…ああ」

ハウトさんはようやく先程自分の言った言葉を指しているのだと気付きました。

「そうだな、アズリア…お前を守って、俺も生き残るさ」

「…うん」

ようやくアズリアさんが笑顔になりました。

「無駄な時間を過ごした…行くぞ」

師匠は早足でお城の中へと入って行きました。





「突然の呼び出し、申し訳ございません」

私達を呼び出したのは…王様ではありませんでした。武術大会の決勝で私と戦ったタータさんでした。

「いえ、お気になさらずに」

師匠は昨日と同じ普段からは想像できない礼儀正しい言葉遣いです、けど…何か怒っているような…?

「ははは…僕にそんな言葉使うとは…明日は嵐かな?」

「私のような者が貴殿にお会いすること自体天変地異の前触れかと」

…えっと…もしかして…

「…いい加減、いつもの口調に戻ったら、ラル?」

「ふん、まさか貴様がいるとはな、タータ」

「師匠…タータさんとお知り合いなのですか?」

「ええ。ラルと出会わなかったら今の私は存在しないでしょう」

「…」

タータさんの言葉に師匠はますます不機嫌になっています。

「あ、あの…それで、私達に用件とは…?」

何とか空気を変えようと私はタータさんに尋ねました。

「ああ、まあ大したことないんだけど…盗賊退治をして欲しいんだ」

「盗賊退治、ですか?」

「うん。最近貴族を狙った事件が多発していてね。そこで実力のある君達に頼みたいのんだ」

「ふん…それであの一件を水に流そうというのか?」

「ああ…あの首のこと?」

…あの首…

タータさんの言葉に私とハウトさんとアズリアさんの三人の体がわずかに震えました。

「…まあ、あの魔物は僕もなんとか助けたかったし、ばれた時は僕がなんとかするよ。頭の固いお偉いさんの説得なんて、ラルには無理でしょ?」

「…ふん」

…タータさん、当たっています。






「…で、結局その仕事受けるわけね」

「人が困っている。放っておけない」

「まあ、そうなんだけどね…でも、乗る気しないなー」

「…何かハウトさん、前回もお城の中で大人しかったですね」

「ん…ああ、お偉いさんと会うのは苦手なんだ。無駄に緊張する」

私の質問にハウトさんは笑って答えます。

「さて、俺等は先に宿に戻って準備するか。ラルの奴は遅くなるだろうし」

ちなみに師匠は、タータさんと雑談をしています…多分。






「ふん、頭の固い馬鹿を説得するのも一苦労だな」

「はは、まあね」

久しぶりに会ったタータ。他愛のない会話をしているが…

「ところで…ナティアちゃんだっけ?君の弟子」

「あいつは間違いなくただの人間だ」

タータの言いたいことはわかる。

「…だとしたら…才能、かな?」

「そうだ」

「…ラル」

「貴様の言いたいことはわかる…何があっても、私が何とかする」

「…なら、僕は何も言わないよ。でも…君に何かあったら、僕も黙ってないよ」

「…ふん」

俺は一様の不安を拭うことができなかった。

続く

テーマ : 雑記
ジャンル : ブログ

コメントの投稿

非公開コメント

うううおおおおお

タータのまさかの再登場に驚きを隠せない美柑です(笑

タータァァッァ!!!!
いいです、なんかいいですよこの雰囲気(笑
好きです♪♪

そして小説を下げるために設定してある日が
1998年1月8日でちょっと吹きましたww

コメント返信

美柑様
書いた本人が驚いています(笑)第一章で登場終わる予定でしたがまさかの…です。
1998年1月8日…ブログ始める十年ぐらい前ですね(笑)
プロフィール

零

Author:零
読み方:「ぜろ」

リンクはご自由にどうぞ。コメントとかで残していただいたら遊びにいくかもしれません。(ただし、アダルト関係などは除く)

コメントはできるだけ返事するよう努力します。コメント返信はコメントのあった場所にします。

荒らしや宣伝行為などは遠慮なく削除いたしますのでご了承ください。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア
リンク
ブロとも一覧

世界次元管理日記
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。